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【読書 004】笑いのカイブツ/ツチヤ タカユキ

何が、自分をそんなに駆り立てるのだろうかと思える程の、

狂気にも近い情熱を持って、大喜利やお笑いのネタを考えてきた著者。

 

ケータイ大喜利レジェンドになるか死ぬか』という目次にも

現れているように、もうこの人生には"お笑い"しかないのだ。

 

お笑いで、誰かに認められたい。

根本にはこの気持ちがあるのだと思う。

 

下記は、著者と唯一の友人とも言えるピンクと呼ばれる男との会話。

 

「俺はずっと、おまえがうらやましかってんぞ」


「こんな状態やのにか? どこにうらやましがる要素があるねん!」


「ええから聞け! 俺が今までめちゃくちゃやって、生きてたんはな、退屈やったからやねん。ホンマに何もかも退屈すぎてな、ギャンブルしたり、女に走ったり、街でケンカしたり、めちゃくちゃしてまうねん。家におったら息つまりそうになるし、テレビもおもんない。ええか? おまえはな、その退屈を倒してんねん。お笑いをやることによって、その退屈を倒せてんねん。俺は今まで、退屈を倒すために、600万借金したり、刑務所入ったりしたけど、おまえには、お笑いがあるから、タダで退屈を倒せとんねん。売れてへんとか、評価されへんとかは、関係ないねん。ずっと10年くらい、それに没頭して、退屈を感じることなく、生きてきた時点で、俺からしたらうらやましいねん。俺には、おまえのお笑いみたいなんが、ないねん。いつも退屈を倒すために、ずっと、難波の街をうろつくしかないねん。だから、もうガタガタぬかすな。好きなこと、10年やった時点で、おまえは幸せな奴や」

 

自分の人生を何に費やせば、良いんだろうか?

やらなければいけない事は沢山詰まっていて、それをこなしていれば時間は過ぎていくようにも思える。

 

しかし、"自分がやりたい事"を人生のどこかに入れておかないと、ふとした時に

自分は何をしたいんだろうとか、退屈な人生だな、と思ってしまうような気がする。 

 

この温かみのある会話が、この本で一番好きなところでした。

 

今日は、自分が一番夢中になれることは、何だっけ。

ということを考えながら、眠りにつきたいと思う。