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【読書 001】ヒキコモリ漂流記/山田ルイ53世

一昔前にブレイクした芸人、髭男爵山田ルイ53世が本を出していることを最近知った。
なんと中学生までは、神童と呼ばれるほどのエリートコースを歩んでいたが、
中学二年生の夏から、引きこもってしまったらしい。

面白そうな内容だったので、早速kindleで購入して読んでみた。


読んでみて個人的に面白いな、と思った考え方は『人生が余ってしまった』というもの。

結局学校をやめた。晴れて、中卒になったわけだ。もはや、自分の人生が何が何だかわからない状態で、「なんか人生が大分あまってしまったな〜……」という心境だった。


山田ルイ53世にとっては、"誰もが羨むエリートコースを歩むこと"が人生のすべてだったのだと思う。
そのレールを外れた時点で、その後の人生にはそれほど価値を感じない。
だから、失敗した後の"余った人生"を歩まなければいけない。
きっとそんな気持ちなのだろうと思った。

山田ルイ53世は、その気持ちを抱えたまま大学生になり、友人との考え方の違いに気付く。

そうか、人は簡単に、「芸人になる」とか言えない。そんな決断はできないのだ……(中略)
僕と彼、彼らとでは本質的に違っていた。僕と違って、みんなは人生が大事だった。その人生を軽く扱うことなどできないのだ。
当然だ。みんな、それぞれ自分なりに、真面目に積み重ねてきた、その上に立って生きていた。生活していた。(中略)
反面、僕が当時思っていたことと言えば、いまだ「だいぶ人生が余ってしまったな〜……」ということだった。持て余していたのだ。あまりに思い描いていたものと違う人生を、キチンと考えて生きる気力もなく、意味も見出せていなかった。


この考え方は、自分にはない考え方だった。
みんなきっと自分の人生を大事にしている。でも大事にしすぎるからこそ、動けなくなっている人も沢山いると思う。(自分もその一人である)
大事にしすぎるから、自分が本当にしたいことを出来ない。人と違うことを極端に恐れる。冒険せず、安心できる道を選ぶ。
結果、よくある普通の人生になる。

"普通の人生"が良いとか悪いとかは置いておいて、人生を大切にしすぎることが悪い方に作用していないかどうか?を自分に問うことが大切なのだと思った。

そしてこの本は、そのきっかけを与えてくれると思う。